首都圏帰国生入試概況

例えば目白研心などが帰国枠を新設しましたが、「有名難関校が新たに帰国枠を設置した」という情報はありませんでした。入試制度を変えた学校としては、攻玉社が2月1日の帰国枠を廃止しました。この募集枠は一昨年度から設定されたものですが、あえなく廃止ということになりました。昨年度は26名が受験し、数としては悪くなかったと思いますが、合格者を2名しか出すことができず、攻玉社としても、あてが外れたというところでしょう。

2014年度入試に向けての動向として、海城が、来年の入試において、英語受験を中心とした「Cコース」を新設すると発表しました。英語を試験科目に入れることに非常に慎重であった海城が態度を変えたことは、非常に注目すべきことだと思われます(今までは、A方式:算数・国語・社会・理科、面接(10分程度・受験生のみ)、B方式:算数・総合、面接(10分程度・受験生のみ)の2方式からの選択でした)。さらに聖光学院が、いままでの英語・算数・国語の3教科(250点満点)から、算数・国語あるいは算数・国語(200点満点)の選択制に変更することになります。また、最近受験者数を伸ばしている東京都市大附属があらたに帰国生入試に参入することになりました。

これらの動きは、一見まったく別の方向性に見えますが、実は同じ流れの中にある現象であると見るべきです。すなわち、英語圏以外からの帰国生の増加に対応しつつも、英語圏で高度な英語を身につけた受験生を確保しよう、あるいはそういう受験生の価値をさらに認めよう、という流れです。「学校が求める生徒像」というものをしっかり把握し、それにあわせて準備すること、つまりは受験勉強の基本心構えが肝心と言えましょう。

 

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