授業という場

2017年10月24日(火曜日) ena シンガポール校

授業という場

続きです。

算数・数学がなかなか得意にならない生徒の特徴は?

・暗算をする・・・無理な暗算という意味です。2段とび3段とびは危険です。また、あちらこちらに筆算を無秩序に書き散らすのもまずいです。

・図をかかない・・・図をかかないとできません。時間・距離・速さや食塩水などは象徴的です。図形やグラフも然りです。

・消しゴムを使う・・・途中の式や計算の跡を見返すこともなく、間違った瞬間に「全消し」をするのもまずいです。

・手を動かさない・・・頭も動いていないケースがほとんどです。答えを待ち、それをしっかり聞いて復習してノートにまとめようとする間違った優等生タイプもなかなか難しいです。ノートに写すとき、計算まで一行ずつ書き写す生徒もたまにいます。

などなど、キリがありません。折に触れて生徒たちに伝えています。親御さんに言われるとバトルになりかねませんが、こちらの言うことは(他人というか、斜めの関係というかそういう理由で)聞き入れてくれます。上記の理由で失敗した先輩たち(架空の場合もあったり、そのクラス内の生徒を「先輩」に仕立て上げて言う場合もあります)の話もときどきします。

 

授業を受ける姿勢こそがその子の勉強の質です。

その大部分を占めるのが、「話を聞いているかどうか」です。

ですから、こちらは「話を聞いてくれるように」「話を聞いていたかどうかを確かめるように」意識しながら授業をしています。面白い話も、ためになる話も、生徒の表情を見て折に触れてします。きっとどの先生もそうでしょう。

・手いじり、髪いじり、爪いじり

・空中を見つめる

・文房具分解

・消しゴムのかすを机の外に(床に)払う

・前後左右の机と自分の机がそろっていない

・カバンの置き方が乱雑、余計なものを視界に入る位置に置きっぱなしにする

・姿勢が悪い(椅子の上に正座・胡坐、背筋が伸びていない、ひじをついている、もう片方の手で紙をおさえていない、壁際の生徒は壁に寄りかかり気味になるなど~)

このあたりと、成績との関係は経験上、かなり深いと感じます。学力向上、成績アップのためですから、きちんと注意を繰り返します(「うざく」ないように)。あざみ野の安富校長の調査によると、成績の良いクラスとそうではないクラスで、注意される頻度は3倍も違うとのことです。100%納得できます。

 

永田

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