熱心ではない教師は教師ではない
2017年7月24日(月曜日) ena シンガポール校
熱心ではない教師は教師ではない
こんにちは。
ここ数年シンガポールの教育現場では、高いお給料に興味があり教育の仕事に就く教師は増えているようです。私はそういう教師を尊敬しません。なぜなら、「熱心ではない教師は教師ではない」と思うからです。
それなら、「熱心な教師」はどんな教師でしょうか?
国語の辞書で調べると、「熱心」の意味は「ある物事に深く心を打ち込むこと」です。
まず、「生徒たちに対しての心遣いを持つ人」です。
自分の生徒は今何ができるか何ができないかはっきり把握し、できない理由を調べ、提案をし、さらには、生徒たち一人ひとりもっと伸ばせるようによりよい授業を考え、生徒たちが体調を崩れた時きちんと休みの宿題をフォローし、生徒たちの成績だけではなく態度や自己管理、体調、心理的な考えなどに関心をもち、いつでもどこでも生徒たちのことが心にある教師が熱心な教師だと思います。
それから、「できるだけよくしてあげたい心境がある人」です。
自分の授業がどうやってよりよい授業になるのか考え、新しい活動や盛り上げるアイディアを出し、自分の担当のクラスに溢れんばかりの生徒が集まってくることを切望し、授業の時間や出勤の時間が関わらず、いつでもどこでも自分ができる限り生徒たちの教育に貢献できることを考える教師は熱心な教師だと思います。
そして、最後に、「教師・親・友達の全ての役割ができる人」です。
知識やスキルを教える時は教師の役割で、自己管理や規律を正してあげる時は親の役割で、そして授業後に問題の相談や、おしゃべりをする時は友達の役割で、いつどんな役割になるのかはっきりできる教師は、熱心な教師だと思います。
以前私が日本の公立学校に勤めていた時、そういう講師がいました。授業と授業の間にある10分の休み時間は、教師の休み時間だと理解し、その時間で宿題のまるつけを「絶対しません」と言っていました。給食の時は授業外で生徒たちと一番仲良くなる機会ですが、「静かに食べたいから教室で生徒たちと一緒に食べたくない」と言っていました。そして、自分の収入が上がらないので、担当するクラスを増やしてほしくないと言いました。部活の時にも、隣の席に座って見ていただけです。生徒たちに関心がなく、参加もしませんでした。そういう人は、教師ではなく、ただの職員なだけです。教師の職業で、最悪な人だと思っています。
永田先生も私も、そういう教師ではありませんので、ご安心ください。
本校の教師たちは、常に精進して、生徒たち一人ひとりを細かくフォローして、受験まで努力して成果を出すべく生徒たちと共戦しています。
後期からも期待していただける授業が盛りだくさんです。皆さんのご参加をお待ちしています。
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