正しい英語はあるの?
2017年6月15日(木曜日) ena シンガポール校
正しい英語はあるの?
こんにちは。
最近一人の生徒から「シンガポール人の英語が舐められているね。」と言われ、それについて熱く話をしました。
残念ですが、それ(舐められていること)は事実です。
シンガポールは1987年から、全ての学校で全ての科目を英語で教えるようにと変更されました。国がより大きく発展するために、始まりました。そのため、英語の勉強はもちろん強制になり、理科、数学、地理、歴史、文学、体育、図工、家庭科など全てを英語で習うことになりました。また、シンガポール人教師により、シンガポール民族の言葉を、母語としても習っています。ここ数年では、現地校の中学校で、フランス語やスペイン語、タイ語、ドイツ語などの外国語クラスが始まりました。
その時の政府の方針に応じて、確かに目標を達成したかもしれないのですが、多民族社会のため、シングリッシュというロカールの言語が生まれました。正しい英語に中国語や、マレー語、タミル語、様々な方言などいろいろな言語が混じって、シンガポール人同士で最も通じやすく短い言語ができました。例えば、「食べる」や「食事」はマレー語で「makan」と言い、「もう食べたの?」と言いたい時、「makan already?」のように、マレー語と英語が混じっているとても短い質問をします。
シングリッシュはシンガポールの特徴になるかもしれません。シンガポール人同士が話す時、シングリッシュを使えば親しい感じをすることは確かですが、私はシングリッシュが嫌いです。私は大学生時代に、生徒会の役員として、台湾からの大学生たちに学校案内をしました。その時、台湾の大学生たちに、「シングリッシュを習いたい。教えてくれる?」と頼まれました。「ええと、正しい英語ではないから、習わない方がいいよ。」と言い、皆さんがっかりした顔をしました。
日本大使館で毎年行われるジェットプログラムに参加した2年間でも同じようなことを感じました。外国人の先生たちが集まるイベントなどに参加しても、大きな役割はいつもアメリカ人や、カナダ人、イギリス人などで分担して、アジア人まで回ってくることがあまりなかったのです。私自身も日本での英会話学校の一つに応募した時、「あなたの教育経験は素晴らしいですが、見た目が日本人ぽく、私たちの学校には良いメージにならないので、断ります。」との結果でした。
つまり、アジア人としてのシンガポール人は、英語教師ではない感覚があるということですね。ちなみに、韓国や香港では、アメリカやカナダ、イギリス、オーストラリアのパスポートを持っている人しか英語教師の仕事を応募できないようです。アメリカ人やカナダ人、イギリス人にはとても優秀な英語教師がたくさんいます。しかしながら、アメリカ人やカナダ人、イギリス人の英語教師でも、英語の文法を間違ったり教え方で困ってしまっていたりするシーンを頻繁に見かけます。
シンガポールには、確かにシングリッシュが溢れていますが、正しい英語をきちんと使っている人もたくさんいると思います。我々の母語はそれぞれ違いますが、職場や学校で必ず英語を使いますので、第一言語は英語と言われています。
皆さんも、自分が使っている英語の文法が正しく、発音も間違っていなければ、それはそれで十分だと思います。そして、英語教師にとって大事なことは、生まれた国ではなく、きちんと正しく教えられるかだと思います。
私は ena シンガポール校で、小6英語クラスや小6エッセイクラス、英検準1級対策クラス、英検2級対策クラス、TOEFL対策クラス、IBT英語クラスを英語で教えております。そして、日本語で中3受験英語クラスをさせていただきます。
これからも受験生の英語をサポートを頑張りたいと思います。
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