enaは理系大学を目指す高校生を応援します③
こんにちは。
enaアーバイン校長の大内です。
まずは、前回の問題と解答です。
次の(1)と(2)のそれぞれで、①と②のうち正しい方を選びなさい。
(1) Na原子のイオン化エネルギーは496kJ/molである。
① Na(気)=Na⁺(気)+e⁻+496kJ/mol
② Na(気)=Na⁺(気)+e⁻-496kJ/mol
(解答)②
(2) Cl原子の電子親和力は349kJ/molである。
① Cl(気)+e⁻=Cl⁻(気)+349kJ/mol
② Cl(気)+e⁻=Cl⁻(気)-349kJ/mol
(解答)①
(解説)考え方はとてもシンプルです。くっついている物を引き離すにはエネルギーが必要だと言うことです。
(1)は左辺がNa原子と電子がくっついた状態です。従って、それを引き離すには、左辺に496kJ/molを加えて、すなわちNa(気)+496kJ/mol=Na⁺(気)+e⁻と考えます。あとは、定数を右辺に移項して②となります。
(2)も同様です。すなわち右辺のCl⁻(気)が原子と電子がくっついた状態です。よって、右辺に349kJ/molを加えて、答えは①となります。ちなみに、イオン化エネルギーとは、原子などから電子を取り去ってイオン化するのに必要なエネルギーのことで、電子親和力とは原子などにひとつ電子を与えたときに放出または吸収されるエネルギー(放出は正、吸収は負で表す)のことです。
どうですか。小中学生でも理解できそうですよね。
さて、今回は物理からの問題です。なるべく小中学生にも分かる高校生の問題を出しているのですが物理は難しいですね。そこで、帰国枠受験でよくある「口頭試問」風に出題しましょう。
(小中学生の諸君は、ネットで調べてみてね。高校生は自分でまずは考えてみましょう。)
(問題)ドップラー効果について説明しなさい。また、その利用例を述べなさい。
では、また次回お会いしましょう。
【校長 大内プロフィール】
高校時代の友人に誘われて塾業界に足を踏み入れたのが
大学1年の時。以来、塾業界一筋。楽しい授業の中にも
厳しさをモットーに海外の優秀な生徒たちと日々精進。
算数・数学のエキスパート。中学・高校・大学受験生を
多数指導。LA地区在住25年で帰国子女指導20年。
2児の父親であることからも保護者の目線でのアドバイスも可能。
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