進路指導を通じて(英語を生かして…)【下】
進路指導を通じて(英語を生かして…)【上】 から続きます。
4.「生かせる」英語を身につけるために
前回述べたレベルの英語力は、滞在年数にもよりますが、ただ現地校に通っているだけではなかなか身につきません。比較的短期間に英語力を伸ばした生徒には次のような点が共通して見られます。
〇英検・TOEFLなど、目標を決めて準備をしている。
(目標があるとやる気が出る。語彙が増え、文法の整理ができる。)
〇日本語の語彙が多く、読解力がある。
(日本語に訳せば理解できる子は語彙が早く増える。高度な読解問題の解法は日本語も英語も同じ。)
〇知的好奇心が旺盛で、興味のあることは自分からどんどん調べる。
(英検、TOEFL、SATの読解問題のトピックは様々。幅広い知識がある子が有利。)
〇論理的思考力がある。
(語彙が少なくても読解問題の正解にたどり着きやすく、論理展開がしっかりしているため作文でも高評価を得やすい。)
なんだか逆説的ですが、短期間で高い英語力を身につけるには、日本語能力が不可欠のようです。国語の勉強や、日本語での読書に積極的に取り組むことが、将来「生かせる」英語力につながるといえます。
さらに、現地校の授業に真剣に取り組み、できるだけレベルの高いクラスを履修している生徒、コミュニティ活動やスポーツ活動に積極的に取り組み、問題意識を持って日々を過ごしている生徒も、英語の伸びが早い傾向があります。
5.海外体験を「生かす」ために
面談をしていると、「日本語が大切なのはわかっているけれど、現地校の勉強やスポーツで忙しくて、時間がない」「現地校のプロジェクトが大変で英検の単語を 覚えている暇がない」という話をよく聞きます。ところが、そういう生徒に限って、おばあちゃんから送ってもらったり、YOUTUBEを使ったりして、日本 のドラマやアニメを欠かさず見ていたり、最新のゲームをクリアしていたり、日本の漫画雑誌を毎週読んでいたりするのです。
息抜きは必要ですが、本当に将 来、海外体験を生かしていきたいと考えているなら、時間の使い方を工夫して、現地校の勉強と日本語での勉強の両方に全力を尽くして欲しいと思います。ゲー ムはおじいちゃんになってもできますが、将来に「生かせる」英語力や、論理的思考力は、今しか身に付かないからです。
文責 金森陽一
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