閑話休題、英文要約作成の要諦
8月7日のブログ記事で予告していた英文要約のポイントについての記事となります。
2024年から英検2級・準1級・1級で導入予定の新しい出題形式「要約問題」は、
大学入試の世界では既に一部の大学が国語や英語の科目で出題している形式です。
今回は要約を作成するうえでのポイントを5つに絞って説明してみます。
① 原文を注意深く読み、正しく理解する:
まずは原文を正確に読み取ることが、良い要約を作成するための最初の重要なステップです。
② 中核的内容(筆者の主張や中心的情報)と周辺的情報(細かな詳細や具体例)を見極める:
中核的内容は何らかの形で要約文に含めるべき内容で、周辺的情報は要約文に含めない内容です。原文を読みながら、重要箇所には波線を、要約文に不必要そうな箇所には打ち消し線を引いてみても良いかもしれません。
③ 効果的なparaphraseをする(表現形式を変える):
長い内容をコンパクトにまとめるわけですから、同じ単語を使わずに別の言い回しを用いて短く表現できるように工夫します。*paraphraseの仕方としては、同義語を用いたり、品詞を変えたり、句構造・文構造を変えたりする手法があります。
④ 論理展開の再構成をする:
ただ短くしたものをそのまま結合しただけでは、内容が分かりづらくなってしまうかもしれません。つなぎことば(transition words)を効果的に用いて、必要であれば情報の提示順を変えて、まとめ直してみましょう。
⑤ 要約内容の正確性の確認をする:
言い換えの段階で意図されていた意味内容以外のことを含めてしまっていないか、重要情報の欠落はないか、内容的にズレてしまっていないかを確認しましょう。*文法やスペリングの間違いがないかの校正も怠らずに!
以上、何らかの理由で要約力をUPさせたい皆様、参考にしていただければ幸いです。
文責:片野
P.S. 今回の記事を読み、Paraphraseの仕方についてもっと知りたいと思われた方がいらっしゃるかもしれません。「要約力」におけるOUTPUTの側面はParaphrase力と言っても過言ではありませんので、今後の記事で取り上げてみようかなと思います。
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