夏期講習第18日目(西船橋校)

2022年8月16日(火) ena 国際部西船橋校

 

夏期講習も後半戦です。

 

過去問演習の採点のとき、

生徒から「勘が当たったー」という声が聞こえてきます。

 

毎回の演習で、平均して何問が感で当たったか聞いてみると、2〜3問です。

平均して2〜3問正解するということは、

1問5点だとすると、10〜15点を獲得しています。

 

しかし、生徒が言う「勘」ですが、僕からすると「勘」とは言えないと思っています。

なぜなら、どうしてその答えをしたかというと、かなり論理的な説明を生徒ができるからです。

つまり、生徒はかなりシッカリとした根拠を持って答えているのです。

だから、精度の高い勘となっているのです、

 

これに似た勘が「漁師の勘」です。

「今日は嵐が来るぞ」ってやつです。

あれ、よく当たるらしいです。

 

言葉では説明できないレベルの、細かで総合的な分析の結果出した答えを、勘と呼んでいるのです。

AIが出した結果も似たようなものらしいです。

人間にはよくわからん理由で出した結果が当たるらしいです。

 

そして生徒は漁師の勘をものにしているわけです。

だから正解します。

 

では、この受験版漁師の勘を得るにはどうすればいいのでしょうか。

 

僕は膨大な試行錯誤だと思っています。

僕は「よく考える」という言葉が嫌いです。

 

それは抽象的だからです。

考えるって目に見えませんし、手に取れません。

それをどうやって子どもに説明できるのでしょうか。

 

子どもにいくら「考えろ」といっても出来ない理由はこれです。

子どもには「考える」ってのが何かわからないのです。

 

僕が出会った生徒の一人に天才がいました。

彼は、超スピードで問題を何度も解き直して正解を出していました。

つまり試行錯誤をものすごいスピードで行っていました。

それで、しっくりくる解答を選びだすのです。

正解します。

 

この試行錯誤を、僕は「考える」と呼びます。

よって、生徒には何度も問題を解くように言います。

そのときに表や図を使うように言います。

なぜなら、表や図をたくさん使うことが考えることだからです。

 

コンサルって図や表が好きですよね。

なぜなら、表や図などのフレームワーク使用することこそが考えるからです。

※もうひとつ「考える」方法がありますが、いわゆる、「ひらめき」ってやつです。

 

勘で答えた生徒は、表や図などで情報をまとめた上で、答えを推測して出します。

だから精度が高いわけです。

 

僕はアンチ「考える」主義なので、詳しく説明しました。

しかし、フレームワーク(表や図、KJ法などの発想技法)を使い、情報整理、分析、結果をだすことを否定しているわけではありません。

そして、ただの暗記主義でもありません。

 

森 博行

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