駆け出しの頃4【再掲】

2018年10月7日(日曜日) ena 国際部東京校

駆け出しの頃4【再掲】
 
この仕事を始めたばかりの頃は、ひたすら面談、ひたすら問い合わせ対応でした。
どちらにしても、経験が浅く、かつ、心底わかっていないうえでの対応です。
できるのは入念な下調べと情報の記憶です。
ただ「誰でも入手できる情報」「見ればわかる情報」をたどたどしく伝えたり、前から知っているかのように語ったりです。
結局は表面的な話や案内しかできず、悪く言えば、その場をうまく乗り切るためのものだったかもしれず、自己嫌悪に陥るときも多々ありました。
それに加え、「授業準備」もあります。初年度から授業時間は、先輩社員と同じくらいあり、大ベテランでも校長でも新米・新人でも遜色ない授業をしなさいと叩き込まれ、家ではずっと授業準備をしていました。このページのこの問題まで何分かかるのか、ここで時間が余ったら何をするのか、この問題は誰に指名して説明していこうか、こんな反応が返ってきたらどうしようか。宿題は何を出そうか、授業を受けたのに家で宿題をやってみるとできなかったらどうしようか。そもそも時間内に終わるのか。その時間配分で終わるのか。大学生のアルバイト講師だった時代は、授業の準備にいくらでも時間がかけられたのですが、それと同じ時間をかけることはできず、そして、それより上の質のものを提供せざるを得なく、文字通り仕事ばかりしていました。先輩社員が「2年間は仕事ばかりしていれば少しはましになる」と言ってくれたことがよくわかります。
下積み時代というのは本当に大切です。
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