「明日まで15個覚えてきなよ」
2018年5月24日(木曜日) ena 国際部東京校
「明日まで15個覚えてきなよ」
自習の苦手な生徒さんを捕まえて、自分の席の目の前で自習をさせてくれるスタッフがいます。大変心強いし、何よりも生徒を思う気持ちが伝わってきます。塾にはいろいろな仕事がありますが、こなしてくれる1つ1つが生徒のためにという気持ちが中心にあることはすぐに感じられます。
ある日、テスト直前の生徒に対して「明日までに15個覚えてきなよ」という声がけをしていました。生徒に課すハードルの低さ一瞬にして耳を疑いました。
しかしながら、こういう場面には、校舎の長としても口をはさむわけにはいきません。
その教師とその生徒の中でやりとりですから、外野が口を挟むと良いことは何一つありません。
本当に明日までに15個で良いと思っているわけではありませんし、そもそも1500個くらい覚えてほしくて、毎日50個くらいでもいいと思っていることは、日々のやりとりでわかっています。
ですから、毎回の自習をサポートしている立場としての考えがあっての指示だろうとすぐに納得し、信頼して成り行きを見守ることにしました。
「自分のペース」という甘い言葉と心地よい進み具合が落とし穴であり、受験のペースではないことは百も承知です。
ただ、結果的には、
少なすぎる課題(クリアできる課題)を出すことで、それ以上の勉強をしてきてもらうこと
に成功し、その点検も自らしてくれていました。出しっぱなしではないし、常に気にしてくれているし、運営する側としては大助かりです。授業以外の時間でいかに生徒および保護者の方々に関わる時間を増やし頻度を上げるかは、塾で働く際の肝だと感じています。
なお、クラス授業でも
・やれる人だけやってきてという無責任な指示の宿題
・点検のない宿題
はあまり意味をなしません。
ベテランスタッフには学ぶことが多いです。
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